着物、サステナブルな選択と伝統
Amidori(アミドリ) サステナブルな選択 着物
 
サステナブルは、伝統を再発見することに繋がります。文化と伝統を維持しないのであれば、自然とのバランスを保つことはできません。
深川で芸者をされているオーストラリア出身の紗幸さんから、着物が「どうサステナブルか」、そして着物を長く大切に保つ方法を教えていただきました。
 
 
『私は紗幸と申します。東京深川(花街)で芸者をしております。2007年に日本の歴史で初めての白人芸者としてデビュー致しました。現在は日本で一番古い芸者の花街とも言われる深川で働いております。
 
普段、芸者として出掛ける時は、着物を着ています。美しい着物を着られること、絹の肌触りを感じられることは素晴らしいです。日本の民族衣装である着物はどんなに素晴らしいものなのかといつも自覚しています。
 
最近、70代を終わろうとしているお姐さん芸者の一人が、若い頃に着ていた絹の着物を私にくださいました。着物は約50年前のものですが、まるで新品のようです。着られるようにするためにやらないといけないのは、縫い直しに出すことだけでした。
 
着物は、長い織物のロールとして始まります。着物が縫われるときは、縦に帯状に裁断され、縫われます。しかし幅はまったく切られることはありません。余分な生地は予備として、内側に縫い付けられています。華奢な年配の日本の女性に合う着物をほどくと、大きなサイズの着物へと再び縫い直すこともできます。
 
着物は本当にリサイクル衣類だと思います。100年前の着物も、現代に使えるようにお直しができます。
もし着物にたくさんのシミができてしまい、きれいではなくなってしまったら、少し暗めの色へ染め、新しくまた着られるようにすることができます。
着物は本当に9つの命を持っています!
 
多くの日本の伝統的なもののように、着物は全く古臭いものではなく、未来的なものです。リサイクル可能で、無期限に再利用でき、すべて天然素材で環境にも優しいのです。
 
日本の伝統的な文化は、季節や季節美と繋がっています。芸者の多くが、季節を紹介するデザインの着物を着ます。4月には桜の花、5月には藤、6月はシャクヤク等です。一般の女性は、多くの月で使えるように、多くの異なる種類の花のデザインの着物を選ばれます。
しかし芸者は、その季節しか着られない着物を着ます。4月には全部桜の着物とか2月には全部梅の着物とか。1年のうちその季節にしかそれを着ることができず、あとは来年の為にとっておきます。短い間しか着られない着物なので、着物は本当にいっぱいコレクションしています。
 
日本の方は着物に対して、古いスタイルのイメージをもたれていますが、着物の着方は帯やアクセサリーで無限に変えられます。日本の多くの方が着物を着るのが難しいと思っていらっしゃることが、残念です。
 
一般的に多くの女性が知らない芸者の秘密は、実際は、多くの芸者が2つに分かれた帯を使っているということです。着ることがとても簡単になります。私は1分もかからずに帯を着付けることができます。
私はこの芸者の秘密にワクワクし、すべての日本人女性に見せたいと思い、着物の会社と力を合わせて「紗幸の帯」を作りました。お持ちの帯を、数千円程で、1分で着付けることのできる帯へと加工できます。どなたでも私のサイト上からお問い合わせいただけます。
 
着物について考え、着物が消えてしまう前に若者に着物を着ることを促進することが大至急必要です。エコ・コンシャスな未来と伝統的な着物を繋げるのです。
 
解決するべきいくつかの問題があります。
 
着物のクリーニングはますます高くなっており、簡単に洗えるポリエステルを使用する代わりに、ウールやコットン、リネンや絹といった天然の伝統的な素材で作られた着物を着続けていけるように、手の届く値段を保っていくことは大切です。
 
リサイクルの着物を購入するのにいい場所は、たんす屋です。リユース着物のチェーン店で、日本全国に90店舗あり、東京に多くあります。3ヶ月毎に、大きな販売会を開催していて、あるひとつの場所で、たくさんのリユース着物を見ることができます。
 
いくつかの国では、官公庁や学校で、1週間のうち1日は、民族衣装を着ることを促進していると聞きました。日本でも例えば、毎週月曜日は着物の日と決めて学校に着物を着て行ってもいい、ということにしたらどんなにいいことでしょう!着物産業がいっぺんに元気になるし、観光客はきれいな着物姿の方を見られて大喜びでしょう。
 
日本の方は、日本でより多くの外国人を受け入れることは、日本文化の終焉に繋がると考えることがよくあります。それは全く違います。相撲界への外国人の流入で見たように、日本文化が大好きな外国人を受け入れることによって、日本文化もより残ってより元気になります。
 
最近観光客が多いところで着物を着る一日体験をよくやっています企業は彼らの期待に応えるために新しいタイプの着物を作りました。普通の普段着の着物は
控え目な柄であって、フォーマルな絹の着物は美しく彩り豊かなデザインです。以前は普段着で着られる安い、しかもフォーマルみたいな柄の着物はあまりなかったです。今、観光客仕様に、洗濯機で洗えるカジュアルな色鮮やかな新しい種類の着物ができています。そして、今日本人もそのトレンドを追い、平日でも着ています。海外の依頼から生まれたのですが、日本人も着るようになり、彼らの中には、初めて着物を着る人もおり、これは伝統を守ることの第一歩です。
 
私は芸者として、通常の芸者のお座敷の他に、色々なことをやっております。
 
深川では、「Drinks with Geisha!」”舞妓ちゃんと一杯!”という企画をしています。お座敷ではなく、趣のある小さなカウンターバーで、1万円で舞妓ちゃん(東京では半玉さんと言います)を呼ぶことができます。また素晴らしいリサイクルの着物屋へ行く「着物ショッピングツアー」や、バッグや小物、傘といった芸者が使う美しいものを見つける「芸者ショッピングツアー」もしております。
お客様の為に頭から足まで完全に着物をコーディネートすることもあります。着物の簡単な着方、帯の簡単な締め方なども教えて、彼らが家に帰っても一人で着られるようにしています!
 
芸者の道はとても美しい生き方です。そして着物の美しさや着物の買い物を楽しむこと、着ること、イベントや季節で違うコーディネートをすることに飽きることは全くありません。
 
私は着物を買うときに長持ちしない何かにお金を捨てるという気持ちではなく、投資をしているような気がします。私の芸者見習いが遠い将来、その着物を着られること、彼らが受け継ぐ環境を害さないでいることを嬉しく思います。』
By  紗幸
 
 
着物には、すべての主要なサステナブルな方法が隠れています。
リサイクル…継承していく為に、また世代や異なる身体の大きさに合うよう修理する為に考え抜かれています。天然の生地や染色。仕立てや、人生の大切な瞬間の為に施されるデザインに見られる情熱と真心。
私達の伝統を大切にしていきましょう。

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