賢い消費者である為に「グリーンウォッシングを見極める」
Amidori(アミドリ) fashion numbers green washing ファッション産業の問題 グリーンウォッシング
「グリーンウォッシング」を理解する前に、現代のファッションに隠された問題を理解する必要がある。
 
 
世界の社会的、経済的、また環境的公正を目的としたイタリアの組織、Mani Teseは「Prezzi dell’altro mondo (別の世界のコスト)」という素晴らしいデジタル啓蒙キャンペーンを作成した。
 
 
「Prezzi dell’altro mondo」のサイトは、低価格で、さらに割引のされたかわいい製品を提供する、ファッションブランドのEコマース(ネット販売)ページを模している。
 
すべてがよく見るEコマースのサイトのようだが、商品をカートに入れ、支払いをする画面で、別の価格が表示される。
 
 
7.90ユーロ (約 990円) の1枚のTシャツは、支払い画面で、827.9 ユーロ (約 102,700円) と出てくる。
どうしてこんなにも価格が高くなるのだろうか?そして、差額は誰が支払っているのだろうか?
 
 
このキャンペーンでは、ファッション産業に隠された問題を見ることができる。
衣類が私達の手元に届くまでに生じている環境問題や倫理的問題に、仮の値段が宛がわれ、私達消費者が支払わず、最終的には環境や、私達全員が犠牲になっていることがわかる。
 
 
製品の価格….7.9 ユーロ
 
廃棄物処理の価格….150 ユーロ
(ファッション産業は、毎年莫大な量の廃棄物を生み出している。このコストは、環境が私達の代わりに支払っているものとして、仮に宛がわれている。)
 
温室効果ガス放出の価格….130 ユーロ
(今まで、過度な温室効果ガス放出の代価は、環境が犠牲になり、私達の誰も支払っていない。)
 
天然資源の消費….190 ユーロ
(淡水のような水資源は、よく巨大企業に安売りされ、汚染による被害はそのままにされている。今日、水や大地の汚染に対して、私達の代わりに環境が犠牲を払っている。)
 
労働者への搾取….240 ユーロ
(労働者には、労働に見合った賃金の支払いや、健康の保障がなされていない為、社会問題、病気、文化の貧困化を助長している。)
 
人権の冒涜….110 ユーロ
(給料は仕事に見合ったものではなく、企業が利益を得るために、低賃金で支払われており、奴隷のように未成年者や労働者を搾取し、それにより病気や早死、貧困、教育が受けられないということが生じている。)
 
–  Mani Tese
 
 
サステナブル、エシカルであることに取り組む企業は、一般の企業のしない2つのことを実行している。
 
1. 環境への扱いや、労働者に労働条件を保証しながら、どこで、どのように製品を製造しているかを開示している。(透明性)
 
2. 環境への影響を改善し、常に労働者に公正な待遇を保証するように努めている。
 
これらを実行することは簡単なことではなく、利益が大幅に減るために、ビジネスに重大な影響を及ぼす。
 
 
 
さて今、ファッション産業に隠された問題を知った上で、「グリーンウォッシング」とは何かを考えてみよう。
 
今日、サステナブルやエシカルであることはある種の「トレンド」であり、すべての企業が「サステナブル」や「エシカル」でありたいと考えている。
売上を上げるために、「サステナブルである」または「エシカルである」と見せたいと考えている。
 
 
実際は「サステナブル」「エシカル」ではないのにも関わらず、あたかも「サステナブル」「エシカル」であると装うことをグリーンウォッシングという。
 
サステナブルやエシカルであることには非常にコストがかかり、収益が減りすぎてしまう。
それで、最低限に必要な目標を掲げながら、サステナブルなイメージを作り上げるマーケティング戦略を行う。
 
現実的に環境を気にかけることなく、以前と変わらないまま、そしていつも利益を優先する。
 
 
グリーンウォッシングとは、実際はそうではないが、サステナブル、エシカルであると見せるマーケティングの一つである。
 
 
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